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社内で初めて男性の育児休業を取得しました

2020年11月に第二子(長女)が誕生。
3ヵ月の育児休業の後、職場へ復帰して1ヵ月。
2児の子育て奮闘中のなすきちです。

■なすきちデータ
性別:男
年齢:43歳
社歴:約7年
業務:業務系アプリケーション開発、システム運用
役職:リーダー

今回は「社内で初めて男性の育児休業取得した経験」のお話です。



※育児休業の正確な情報を得るにはやはり公式。
厚生労働省のイクメンプロジェクト(https://ikumen-project.mhlw.go.jp/)があります。
上記サイトにいろいろと書いてくれていますので、当記事では制度については触れません。



2019年の男性育休取得率は、7.48%だったそうです。
様々な事情があり、取りたくても取れなかったという方も沢山いたのではないかと思います。

かく言う私も、2017年に1人目が誕生した時は、育児休業の取得は全く考えておらず、里帰り出産で、義母に大変お世話になる道を選びました。

その当時は、はなから育休取得する気はなく、対して調べることもしませんでした。
理由としては、

  • 何となく収入が減りそう
  • 周りに取得している人がおらず、そういう風潮が無い

といったところです。

ただ今回は状況が少し異なります。
3歳の長男が幼稚園(年少)に通っている為、里帰り出産は難しいと判断しました。
魔の2歳、悪魔の3歳、天使の4歳、なんて言葉もあるくらいなので、この暴れん坊がいる中、「母体が一番きついであろう出産直前~出産後3ヵ月をどう乗り切ろう」というところが、もっぱらの悩みでした。

これがきっかけで育児休業について色々調べることにしました。

■お金はどれくらいもらえるんだろうか

一家の大黒柱としてやはり気になるところは、どうしたってお金
4人を食わせていかねばなりません。

雇用保険に加入していれば、給与の67%がもらえるというのは漠然と知っていました。
これだけだと、3分の2の生活レベルにする必要があるのかなという気がしてしまいますが、実際のところはどうなのかを確認してみました。

出産から半年以内は「標準報酬月額の67%」を支給。

標準報酬月額ってどう計算するんだろうと調べてみましたが、私の場合は深く考えずとも、会社から頂いている月給の額面金額の67%くらいが支給されるという感じでした。

手取りから比べると金額は下がりますが、職場までの交通費や、交際費、食事代等考えると、使えるお金としては、思ったほど少なくなるということにはならなそうで、少し安心。

※年3回以下の賞与は標準報酬月額の計算から除外されていましたが、交通費等は含まれていました
※今後は80%への引き上げが検討されているそうです!?早くそうなると良いですね!

■会社は育児休業とらせてくれるんだろうか

当社では、男性の育児休業は実績がありませんでした
もちろん拒否していたわけではなく、希望者がいなかったという状態です。

まずは就業規則を確認してみると、男性の育児休業取得についての記述があり、取得条件等も明記されていました。

取得条件については、国が定める育児休業給付金支給対象者と同様の内容でしたので、特別心配することはありませんでした。

残る心配は、男性育休に対する世間的な悪いイメージが、会社にはびこっていないか。

上司に相談したところ、すぐに社長・役員に話をしてもらい、即快諾

社長からもしっかり育児を頑張ってこいとのありがたい言葉を頂き、育児休業を取得するに至りました。

当社では全く心配いらなかったのですが、「やっぱり会社が認めてくれるか不安だ」という方は、会社側のメリットを提示して、プレゼンしてみるのも良いかもしれません。

国として男性育休を推進していますので、会社としてのイメージアップや、子育て世代の若い社員のモチベーション向上、助成金の受給等、会社としてもメリットはたくさんあると思います。

「自分がいなくなると、仕事が回らなくなる」
そういった点から育休取得に躊躇している場合は、業務の属人化から脱却していく活動をすることがおすすめです。

業務を整理し、業務のやり方を明記して、誰でも業務が遂行できる

一定以上のスキルが無いとできない、といった業務以外は、整理整頓できていれば、「自分じゃないとできない」といったことが無くなるはずです。

少し話がそれてしまいましたが、今度機会があればその辺もブログに書いてみたいですね。

■どうやって申請すれば良いのだろうか

社内で男性の育児休業を取得実績がなかったので、どのように申請してよいのか全くわからず、会社側が手続きをすればよいのか、社員が手続きをするのか、すらわからない。

まずは自宅近くの(東京都内)ハローワークに行って聞いてみようと思い、電話で問い合わせをしました。
本社が群馬県伊勢崎市にあるので、伊勢崎のハローワークへ行って相談するように指示され、どうやら会社側で手続きが必要だということ。

結局、会社登記がある伊勢崎のハローワークにて書類の手配・手続きをしてもらうことで申請できました。

すべて経理の方に手続きをしていただいたので、私がやったことはこれくらいです。


  • 育児休業申出書 を作成し会社へ提出(出産予定日の2カ月くらい前)
  • 家族全員の住民票、母子手帳、振込口座の通帳、のコピーを会社へ提出(出産後)
  • 会社側で手配してくれた育児休業申請用の書類への必要箇所の記入と捺印(出産後)

出産から2ヵ月毎に申請を行い、給付金が支給される流れになります。
※希望すれば1ヵ月毎でも大丈夫なようです

■職場が大変な状況にならないだろうか

妊娠が判明し、安定期が来てから会社に報告するということが多いかと思います。

今回私の場合は、育児休業を取得した場合に、一番負担がかかってしまうであろう近しい上司・同僚には、早い段階で「育児休業を取得する可能性」を話しておきました。

その時は育児休業取得について迷っている段階で、実際に取れるのかもわからない状態でした。
デリケートな部分ではありますので、あくまで可能な限りですが、早めに話をしておいた方が、理解は得られるのではないかと思います。

私が所属しているシステム運用のチームメンバーの協力もあり、育児休業期間中も大きなトラブルもなく乗り切ってもらえました。

おまけに、育児休業中に起きた重要事案をまとめておいてくれたので、スムーズに復帰することができました。
いいチームだなぁ、本当にありがたい話です。

■育児休業を取得した感想

正直なところ、育児休業中は多少の余裕があるだろうと思っていました
少しのゆっくりする時間と、スキルアップする時間を持とうと考えていました。

しかし甘かった。

そんなの、何事もなく順調にいけばの話ですよね。

わずか3ヵ月の間にいろいろなハプニングがありましたが、詳しく書くと大変に長くなるのでトピックだけ

  • 出産する病院にてコロナクラスターが発生、出産の立会いや面会もNGに
  • 退院し、感動の対面!のわずか1日後、奥様の調子がいまいちで、1週間の単独再入院
  • 母親に会えない3歳長男は赤ちゃん返りへまっしぐら、それと向き合う父親はメンタル崩壊寸前
  • 私の実家より実母を招集し、私・実母・長男・長女、の4人暮らしで始動、どうなるこれ
  • 奥様復帰!実母帰郷!3歳長男のメンタルは快方に向かうも、奥様はまだ動けず家事負担激増
  • 幼稚園に行ってくれている時は何とかなるも、3歳長男風邪により1週間の病欠
  • 改めまして、3歳長男風邪により1週間の病欠
  • 改めまして、3歳長男水ぼうそうにより1週間の病欠

育児休業を取得していなかったらどうなっていただろうと想像すると、本当に取得できてよかったと思います。

奥様の容態や、赤ちゃんの生活が安定してきたなというのが3ヵ月の育児休業が終わるころで、それなりに大変なものの、めちゃくちゃな状態にはならなくなりました。
取得期間としてもちょうど良かったと感じました。

今では奥様は元気、赤ちゃんは手がかからず助かっており、長男は4歳になって赤ちゃん返りも無くなりました。
赤ちゃんの新生児時期に沢山面倒を見れた事や、長男は一回り成長する過程を見れた事は自分の人生にとって大きな財産となりました。

■時系列

3月下旬妊娠判明
4月下旬近しい上司・同僚に報告
6月上旬安定期に入る
6月中旬上司に育児休業取得について相談
6月下旬育児休業取得が決定
7月上旬チームメンバーへ育児休業取得する旨を周知
9月中旬育児休業申出書を作成し、会社へ提出
11月1日育児休業開始
(長女誕生:出産予定日は11/13でした)
1月上旬11月、12月分の育児休業給付を申請
(私は必要事項記入と捺印のみ)
1月中旬11月、12月分の育児休業給付金が支給される
2月1日育児休業終了
2月上旬1月分の育児休業給付を申請
(私は必要事項記入と捺印のみ)
2月中旬1月分の育児休業給付金が支給される




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