Amazonマーケットプレイスで中国のショップから買ってみた
第壱話:MVNO、襲来
SE部の佐藤芳孝です。
皆様においては、スマートフォンを存分にお使いになられていると思います。
かくいう私もiPhone3Gからスマホデビューをしたわけですが、大手キャリアのプランだと端末代が実質0円とは言え毎月8千円近くの維持費がかかります。
時代はMVNO全盛、iPhone7の発表とSoftBankの契約更新月が重なったこともあり、J-PHONE→ボーダフォン→SoftBankと18年間同一キャリアを使い続けた歴史に終止符を打つことにしました。
J-PHONEのDP-145で華々しくデビューした私の携帯ライフ。
NTTドコモ、IDO、J-PHONEという3キャリアの中でJ-PHONEを選んだのは
圧倒的なシャレオツ感!
なんってたって「J」ですよ!
Jリーグ、J-POP、杉作J太郎、世の中Jだらけ。
J-PHONEといえば、Sky Walker。
SMS全盛期にEメールも使えるという超最先端のサービス。
メールを送るとタイトルが「Message from SkyWalker」となり、なんだか超かっけー。
SkyWalkerってスターウォーズみたいでかっこいいですよねと同僚のモグさんが当時言っていたが、スタートレック派なのでスターウォーズをまったく知らない私は空返事をしていたが、どのへんがスターウォーズなのかググってみた。
どうもアナキン・スカイウォーカーという人物が登場するらしい。
しかし、アナキンってどんな卑猥な響きかと・・・
その後J-SKYサービスが始まり、Webブラウズができたり、写メールが始まったり、Javaアプリが使えるようになったり、数年先を行っていたJ-PHONE。
その思い出を糧に、ボーダフォンのクソ戦略にも我慢をしながら18年もキャリアを買えずに一途で来たが、MVNOに変えれば月に1,600円という1/5価格で同様のサービスが受けられるという悪魔の囁きで、SoftBankとグッバイすることになりました。
第弐拾弐話:せめて、人間らしく
前回iPhone6はキャリア契約ではあるが、AppleStoreの実店舗で購入をした。
あまり知られていないが、実店舗ではどんな人気機種でも毎日在庫が出回り、Webの予約とピックアップというシステムから当日予約が可能なのである。
なので、人気で手に入らないiPhone6 Plusを発売まもなく簡単に手に入れることができた。
しかし今回は絶対にそれは使いたくない、なぜかというと、AppleStoreの実店舗で購入すると訳分からん儀式が執り行われる。
その儀式はというと、店員からiPhoneの箱を手渡され、「さあ開けてください」と言われ、開けると「おめでとうございます!」と拍手をされるのである。
しかも店中の店員から。
こんな辱めはない、人間として耐えられない。
つーわけで、今回はおとなしくWeb予約による宅配を選択してみた。
第六話:決戦、AppleStore
時は9月9日の16時、iPhone7のオンライン予約開始時刻なので、AppleStoreのサイトにアクセスするも
「あなたにお見せするための準備をしています」とおっしゃる。
F5攻撃を何回も仕掛け、ようやく16時20分頃にアクセス可能に。
購入予定のiPhone7 Plus ジェットブラックの128Gまで辿り付くも、カートに入れる前から納期が2~3週の表示、それじゃSoftBankの更新期間を過ぎちまうだよ。
つーわけで、泣く泣く普通のブラックの128Gに変更するも、発売日のお届けではなく発売日から2~3日のお届け表記。
まあそのくらいなら我慢するかとカートに入れ、決算処理へ。
カートの中身を確認し確定をポチっとするも、クレジットカードの期限切れ表示が・・・
オーマイガ
あわててカード情報を再入力するも、焦りから全角入力をしたりでタイムロス。
ようやく入力が完了し、確認画面へ進むと納期が2~3週になっていやがる。
カード情報の登録をしている最中に納期が進んでしまった・・・
それなら同じ納期のジェットブラックに変更だ!と、カートの中身を削除して再度ジェットブラックを選択すると、納期表示が11月以降に・・・
怒りでディスプレイを叩き壊すのを堪えながら、ブラックを再選択へ。
これで納期が2~3週から伸びてたら無慈悲な鉄槌を喰らわすよ、と語りかけながらカートへ追加。
なんとか2~3週納期で決済完了。
第拾八話:ケースの選択を
今まで使っていた機種はiPhone6 Plus、サイズが7とほぼ同じなのでケースは使いまわせるが、今使っているケースがちょいと緩いのでこれを機にケースを新調することに。
Amazonで物色していると、送料込980円のよさげなのを発見。
発送から到着まで約6~10日かかりますとの表記があるが、そもそもiPhoneの到着予定が10月2~8日となっているので、それまでには来るはずということでポチっと購入。
ポチってから数時間後に販売店からメール(プライムじゃなくてマーケットプレイスなので直接メールが来る)が来た。
ご注文の商品はお取り寄せの品、もしくは別倉庫管理となっており、
【 2016年09月21日 】に当社に入荷する予定でございます。
※あくまで入荷予定日でございますので遅れる可能性もございます(1-2営業日)。
また、当店への入荷時間によりましては翌営業日の発送となる可能性もございます。
予めご理解ご了承の程お願い申し上げます。
お急ぎのところ、ご迷惑をおかけ致しますが何卒よろしくお願い申し上げます。
発送作業が完了いたしました時点で、
「出荷完了通知メール」にて送り状番号等をご案内させていただきます。
非常に丁寧なメールだったが、担当者名が中国名、どうやら中国のお店っぽい。
でもちゃんとしたメールなのでとりあえず安心。
その後、22日にAmazonから出荷完了のメールが届き、日本郵便のお問い合わせ番号も記載されている。
第拾弐話:奇跡の価値は
この日、AppleからもiPhone7を出荷したとのメールが突然届く、配送予定日は23日。
iPhone7の発売日は16日だったので、1週間遅れで予定より2週早く入手が可能という奇跡の結果に。
第弐拾話:ケースのかたちカメラのかたち
まあ、しばらくはiPhone6につけていたケースで凌げば良いかと楽観視。
23日に端末を受け取り、iPhone6 Plusのケースをつけてみると…
カメラ位置が全然違うやんけ。
デュアルカメラってことは分かっていたけど、取り付け位置が違っていやがる。
でも仕方がないので、とりあえずこのまま装着。
第拾伍話:嘘と沈黙
早くケースを付けたくて、日本郵便の追跡を毎日確認するも
お問い合わせ番号が見つかりません。お問い合わせ番号をご確認の上、お近くの取扱店にお問い合わせください。
との表示。
10日が経過しても状況は変わらず・・・
他の人の評価を見ようと、Amazonの商品ページにアクセスすると
ない、あとかたも無い・・・
ショップ名からAmazon上のショップページを探し当てるも、商品数はゼロで評価も0件。
どうゆうこと?
お問い合わせ番号も無い、お店も無い、新手の詐欺か?
10月8日までにお届けとなっているので、そこまでは待つことにしてみた。
来る8日、朝から郵便屋さんをお待ちするも、運命が扉を叩く音はしなかった・・・
10月9日、Amazonの問い合わせフォームから連絡を取ることにした。
注文内容画面の「Amazonマーケットプレイス保証」という機能から出品者と連絡を取るようなのだが、なぜか選択肢の「商品が届かない」という項目がグレーアウトしている。
仕方なく、「出品者の説明と実物が著しく異なっていた」という選択肢を選び、商品は届かないし、お問い合わせ番号も無効番号だとのメッセージを送ってみた。
第八話:ケース、来日
返信や反応はまったく期待していなかったが、案の定13日になっても反応は無い。
こりゃAmazonに直で対応をしてもらうしかないと思い、注文内容画面を再度見てあることに気がついた。
「お客様の商品は4PXでお届けいたします」?
4PXってなんだ?つーか卑猥だなおい。
4PXでググってみるとこんなサイトにたどり着いた。
「世界中の365社の配送業者に対応している」だと?
アイコンを見るとヤマトとか佐川もある。
試しにお問い合わせ番号を入れてみる。
なんじゃこりゃ!
漏れのケースが9月30日に中国の義烏から出発しとるやないけ!
10月10日に深セン、同日に香港、11日にシンガポール、12日にJPKWSに到着している。
JPKWSってどこ?日本は良いとして、KWSってkwsk(くわしく)?
ググってみたところ、川崎の事らしい。
つーことは、22日に発送されていたことになっていたが、実際は30日に発送され、12日間かけて日本に着いたらしい。
第弐拾四話:最後のシ者
それから数時間後、まさかのショップからの連絡が。
いつもお世話になっております。
カスタマーサポート担当の●●です。
ご注文のキャンセルを受け付けました。
また、決済処理も取消させていただきました。
ご確認ください
毎度弊店をご愛顧頂き有り難うございます
なんか一方的にキャンセル及び返金となってしまった。
そして14日、試しに日本郵便の追跡サービスにお問い合わせ番号を入れてみたところ、なんと12日にシンガポールから発送というステータスになっていやがる。
9月22日に発行された日本郵便のお問い合わせ番号が10月14日になってようやく有効化されたようだ。
そして本日(10月19日)、ようやく手元にiPhoneケースが届きました。
iPhone7 Plusのケースじゃなかったみたいなオチはありません。
しかし、送料込980円で中国→香港→シンガポールという経路を辿る配送って・・・
いろいろ調べたところ、4PXはシンガポールと中国の政府系会社によって設立されたECサイト受注管理業務代行サービスを行う大手企業とのこと。
Amazonマーケットプレイスで商品を買い、全然品物が届かないし、お問い合わせ番号が無効だと嘆いているあなた、ぜひ一度4PXで追跡を試してみてください。